花束みたいな恋をした -原作脚本:坂元裕二 著:黒住光- ネタバレ感想2

2021/12/29

カテゴリー:小説

花束みたいな恋をした背景

概要

こちらのページは「花束みたいな恋をした」のネタバレのpart2となっています!

まだ前回までのお話読んでないよーという方はこちらからpart1に飛べます!

絹と麦は終電を逃して知り合い、意気投合し居酒屋で飲むことになります。

麦のあこがれの卯内さんの登場で絹は出ていってしまいますが、麦は絹を追いかけてきてくれました。

これから2人はカラオケ屋さんに見えるカラオケ屋さんへ向かいます。

目次

花束みたいな恋をした

登場人物

・山根麦(やまね むぎ)…21歳の貧乏な男子大生。

・八谷絹(はちや きぬ)…21歳の女子大生。

・卯内さん…麦と同じ大学に通う大学生。麦のあこがれの人。

・青木海人(あおき かいと)…麦の先輩の写真家。

・川岸奈那(かわぎし なな)…海人の彼女。絹と後々友達となる。

・大夢(たいむ)…海人を尊敬している後輩。

ガスタンクの映画

カラオケについた2人は一緒に歌を歌います。その帰りにコンビニで缶ビールを買って飲みながら帰ります。

家につくまでの長い道のりを今村夏子さんの本の話をしながら帰ります。2人が調布駅に着いた時、雨が降り出し麦のアパートまで走り2人はアパートの中に入りました。

麦の家の本棚の並びはほとんど絹の本棚とそっくりでした。2人は麦が作ったガスタンクの映画を見ます。

途中焼きおにぎりを食べ、絹は食べ終わって寝てしまいます。1時間後絹は目を覚まし、帰ると言います。麦は絶対に嫌われたのではないかと思いました。

2人はバス停まで行くと、バスがもう来ていて絹が急いで乗り込みます。絹は今度ミイラ展があるからよかったら一緒に来てほしいと麦に言い、バスのドアが閉まります。

麦はガラス越しに行くと答えました。

3回のデート

麦はさっきまで部屋に絹がいたことを反芻しながら、本棚を眺めている2人の絵を描きました。麦は今まで描いた絵の中で一番の出来だと思いました。

絹は家に帰ると、家族に小言を言われながら急いで部屋に戻りました。ベッドに寝ころび昨日の記憶を思い出します。

昨日、麦の家でスケッチブックを見たことを思い返していました。その中には麦の描いた絵があり、それを仕事にしたいのだと彼は言っていました。

そして麦がドライヤーで絹の髪を乾かしてくれたのでした。麦もドライヤーで彼女の髪を乾かしていたのを思い出し、絹に麦の絵が好きだと言われたのを頭の中で繰り返します。

数日後、2人はミイラ展にきていました。その後ファミレスに入り、夜までドリンクバーで居座ります。

周りの客がほとんど帰ったことに気づき帰ろうとしますが、絹が話を振りまた腰を下ろし話し始めます。そうしている間にまた終電の時間がやってきます。

終電に2人は乗り、お互いに友達として思っているのかなと不安になっていたのでした。

また週末がやってきて、2人は公園へ行きます。また趣味の話をして2人は別れます。帰ってから絹は麦に次の予定を尋ねます。

麦は次の金曜日にガスタンクスポットに連れていくと約束しました。麦と絹は次に告白することをひそかに決めました。

4回目のデート

麦と絹はガスタンクスポットへきていて、お互いに写真を撮りあいました。2人はお互いに告白するタイミングをうかがっています。

以前いったファミレスへ2人は行き、話をしているうちに終電まであと2時間となってしまいます。

その時女の店員さんが良かったら自分のやっているバンドのyoutubeを見てほしいと声を掛けてきてくれました。2人はイヤホンを分け合い、ラブソングを聞くことにしました。

麦と絹はこのまま告白の雰囲気に持っていこうと思いますが、そこで隣のテーブルのおじさんが声を掛けてきます。おじさんは2人が音楽好きじゃないだろうと言ってきました。

彼は音楽関係の人で1時間近く音楽の話を聞かされることになりました。おじさんが帰るともう終電の時間となっていました。

2人が帰ろうとすると、店員さんが間違えてパフェを持ってきました。店員さんは謝り商品を下げようとしますが、麦と絹は良ければ食べますともう少し居座ることにしました。

パフェにカメラを構え、麦はカメラの絹に向かって付き合いたいと告白します。絹も告白を受け、付き合うことになりました。

一緒に終電に乗りながら、お互いに苦手なタイプを話し合います。絹の家の近くまで麦は送り、帰ろうとする麦を信号が赤だと絹は止めます。

信号はなかなか変わりません。待っている間2人は手を握り、キスをしました。絹は信号が押しボタン式だと知っていました

海人と奈那

付き合ってから、2人はいろんなところでデートをし、一緒に寝たりもしました。

麦と絹は静岡へ日帰り旅行をすることになり、静岡で写真を撮ったりします。旅行の間絹は好きだったブロガーの人が自殺したことを考えていました。

そのブロガーの人は恋をしていて、その後に亡くなったのです。その恋に絹は自分の恋を重ねています。

2人はさわやかへ行きますが、かなりの行列ができていて電車の時間もあったので、諦めてメニューを眺めて帰ります。

絹は麦の家に入りびたり、半同棲状態になっていました。付き合い始めて数か月後、麦の先輩がやっている写真の展覧会へ2人は出かけます。

そこで絹は麦の友人や知り合いと初めて会い、麦は彼女だと彼らに紹介します。麦の先輩は青木海人といい、その隣に海人とおそろいのタトゥーを入れた女性がたっていました。

その彼女は川岸奈那といい、そこで絹と意気投合し友達となりました。奈那は海人と付き合っていました。

絹の就活

やがて夏になり、絹は麦の家でエントリーシートをせっせと書いていました。麦はベランダから就活へ行く絹を見送ります。

連日そんな日が続き、2人はデートすらできていませんでした。ある夜、家で絵をかいていた麦に絹から電話がかかってきます。

絹は泣いているようで、麦は急いで深夜の新宿へ向かいます。絹は改札の前で泣いていました。

絹は何日も圧迫面接を受けていたのでした。麦はその面接官に怒りますが、絹は偉い人なんだよと言います。

麦は「その人は今村夏子さんのピクニックを読んでも何にも感じない人なんだよ」と言いました。

麦は怒り、絹に就活しなくていいと言います。絹は家に帰ると就活はどうかとうるさいと言います。

それなら一緒に住もうと麦はいい、2人は一緒に暮らすことになります。

2人の生活

2人は一緒に住むための新居探しを始めます。予算の制限もありましたが、譲れない条件もあったので駅から徒歩30分の木造の古いマンションに住むことにしました。

窓からは多摩川が見え、近所には昔ながらの古いパン屋さんがあります。それから麦はワンカット1000円のイラストの仕事を始め、絹はアイスクリーム屋さんでバイトをします。

絹がバイトを終え、駅に着くと麦が待っていて、2人でスタバのコーヒーを飲みながら家に帰るのが大切な時間となります。

クリスマスにはお互い偶然にブルートゥースイヤホンを送り、大晦日には実家に帰らず大掃除をし、初詣へ向かいます。

その帰りに段ボールの中の仔猫をみつけ、2人で猫を飼うことにしました。

2016年になり、2人は猫にバロンという名前を付けます。2人は大学を卒業し、フリーターとなります。

6月、絹はyoutubeでファミレスのお姉さんが踊っているのを見つけます。彼女は人気者となり、バロンも大人の猫になっていました。麦と絹だけがフリーターのままでした。

麦のイラストの仕事はワンカット1000円から、3カット1000円へと単価が下がってしまいます。

仕送りストップ

ある時、絹の両親が2人の賃貸へやってきて、彼らから将来についての話を受けます。その3日後、麦の父親も2人の賃貸へやってきます。

父は速く地元へ帰って来いと言いますが、麦はやりたいことがあると書いたイラストを父に見せます。

父はイラストに興味なさそうで、これから仕送りは地元の花火の寄付金へと回すと言いました。それからは麦の仕送り5万がなくなったので、帰り道のコーヒーがコンビニコーヒーになりました。

麦は海人の写真撮影の手伝いに来ていました。麦が奈那はどうしているのか尋ねると、銀座で親父を転がしていると言います。

麦が何となく察すると、海人は今だけだからと言い訳します。麦が最近イラストの単価が下がったことを言うと、海人は絹にも店を紹介しようかと誘ってきました。

その言葉が信じられず、いつもかっこいい海人の言葉が今回はかっこよく見えませんでした。帰り道賃貸の前につくとラインで、3カット1000円でお願いしますという依頼が入ります。

麦は1カット1000円という話じゃなかったかと反抗しますが、それならフリー素材を使うと依頼がなかったことになりました。

家に帰り、麦は絹に就活すると告げます。絹は就職しながら絵をかくのは違うと思い止めますが、麦は働くよと笑顔でうなずきます。

麦の就活

今度は就活へ向かう麦を絹が見送ります。絹もフリーターを抜け出すべく、簿記の勉強を始めます。

夏秋が過ぎ、12月に絹は歯科クリニックへ就職が決まり年明けから働くことになりました。バロンはもう立派な大人の猫になっていました。

麦だけフリーターのまま年が明けます。

2017年、絹の職場の先輩たちはアフターファイブの活動に熱心で、絹も先輩たちに連れられコリドー街へきていました。

バーでカクテルを飲んでいると、アラサーの3人の男が近づいてきます。名刺交換をし、テキーラを飲もうというところで麦から電話がかかってきます。

麦はいまどこと絹に尋ねます。麦はつづけて内定が決まったと泣いているような声で言います。

翌日、2人はお祝いをします。麦の就職先は物流関係の仕事で、5時には必ず帰れるそう。麦は絹とずっと一緒にいられると嬉しそうです。

入社したての麦は忙しく、最初の話と違って帰りが8時を過ぎるのがざらでした。買ったばかりのswitchも置きっぱなしになっていました。

麦が早く帰れた時は、絹と一緒に帰りました。コーヒーもスタバに戻ります。2人で見ようと約束していた映画は麦の仕事が忙しく見ることができませんでした。

奈那との飲み会

次の週に、奈那から飲み会に誘われましたが、麦は仕事の都合で参加できません。絹だけその飲み会に参加することになりました。

噂では奈那は海人と別れたと言います。飲み会では、以前の写真展のメンバーから海人を除いたメンバーが集められました。

海人を尊敬している後輩、大夢が奈那に金がないから別れたのかと尋ねます。絹は麦から奈那が銀座で働かされていることを聞いていました。

奈那は髪をかき上げ、額のあざを見せます。海人は奈那を殴ったようです。大夢はそれを見ても海人をかばいます。

絹は麦に今日の出来事を話しますが、麦は新しいプロジェクトで忙しい様子です。絹はしばらく使われていない画材を見ます。

感想まとめ

以上となります!

絹と麦は無事付き合うことになり、一緒に住むことになりました。

しかし、大学を卒業してから絹は就職が決まらず、麦は絵の仕事が行き詰まってしまいました。

そうして2人は就職し働き始めますが、以前のような関係とは少し変わってきてしまいます。麦は仕事が忙しいようです。

学生から大人になる上で恋愛が少し変わっていくのが、この本を読んでいて伝わりました。

続きはただいま製作中です!次で最後のページとなるので、ぜひSNSフォローしてお待ちいただければ嬉しいです!!

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