花束みたいな恋をした -原作脚本:坂元裕二 著:黒住光- ネタバレ感想1

2021/12/27

カテゴリー:小説

花束みたいな恋をした背景

概要

このページでは、「花束みたいな恋をした」のノベライズ版のネタバレを紹介しています!

元々は映画の作品で、とてもヒットしたため小説版も出ました。

内容はほとんど同じなので、面白そうだなと思いましたらぜひ小説や映画をご覧ください!

映画では菅田将暉さんと、有村架純さんが主演となっています!

目次

花束みたいな恋をした

登場人物

・山根麦(やまね むぎ)…21歳の貧乏な大学生。

・八谷絹(はちや きぬ)…21歳の大学生。

・卯内さん…麦と同じ大学に通う大学生。麦のあこがれの人。

プロローグ(物語の始まり)

八谷麦は彼女に向こうの席のカップルが音楽好きじゃないと言っています。その大学生くらいのカップルはイヤホンをLとRに分けて2人で聞いていました。

LとRでは違う音楽が流れていて、片方ずつでは全く違う音楽なのだと彼女に力説していました。一方、違う席でも八谷絹は彼氏にカップルについて言っていました。

麦と絹はそれぞれの相手に同じことを話しています。絹と麦はそのカップルに教えてあげようかと同時に席を立ちます。立ち上がり2人は顔を見合わせます。

2人はしばらく見つめあい、元の席に戻りました。2人は昔のことを思い出します。それは2020年のことでした。

八谷絹

2015年の冬のこと、絹は21歳の女子大生でした。その日国立科学博物館でミイラ展が始まることを知り、絹は興奮していました。

彼女は2年前からラーメンブログをやっていて、そのアクセス数が1日に1500を超えて先週もとても興奮していたのです。

昨日はそのアクセス数をさらに稼ごうとラーメン店にきていて、その帰りに天竺鼠のライブを見に行こうと表参道を歩いていると、富小路(とみのこうじ)君と出会いました。

彼とは一回デートしたことがありましたが、富小路君は絹の名前を憶えていないようです。暇つぶしにご飯でも行こうという話になり、焼肉を2人は食べに行きます。

食べ終わった後、店のドアが開きモデルをやってそうな美人な女性が彼の名前を呼びます。彼はその美人な女性と楽しそうに話しています。

焼肉屋さんの前で彼と別れ、絹は終電の時間に気づき走り出しますが、間に合わずネットカフェで過ごすことになりました。

絹は天竺鼠のライブに行かなかったことに後悔します。絹はパソコンでミイラ展の予約をしようとしたときラインの着信音がなります。

山根麦

そのころ、麦も21歳の貧乏な大学生でした。家賃58000円の1kのアパートで夜ご飯を食べながら絵をかくのが彼の趣味でした。

3か月頃前、googleストリートビューを見ていた麦は近所のコンビニの前に移る自分の姿を見つけます。麦はこの興奮を誰かに伝えたいと大学へ行きます。

麦は知っている友達やあまり知らない人にも画像を見せて、ほめてくれる人たちにご飯をおごりまくります。麦はあこがれの卯内さんにもどや顔で画像を見せたのでした。

それを今になって恥ずかしがっていると、天竺鼠のライブのチケットを見ると、日付を過ぎていて再び麦は床に倒れます。その時ラインの着信音がなります。

終電ダッシュ

絹は人数合わせで呼ばれたパーティーにきていました。絹は居場所もなく、気づくと一番年配のおじさんにつかまり自慢話を聞かされていました。

解散した後、終電まで時間があったので、絹はラーメン屋さんによることにしました。絹は母から頼まれたトイレットペーパーを2つ両手に持ちながら終電に走り出します。

そのころ、麦もラインで呼び出され、10人ほどの飲み会にきていました。麦は卯内さんに誘われたのに、その飲み会に彼女はいません

他の人によると、今日は月の形が不吉だから来ないと言っていたそうです。麦は帰ろうとしますが、入り口から3人組の男が入ってきて、すし詰めで出れませんでした。

麦はもしかすると卯内さんが現れるかもしれないと粘りますが、現れず終電の時間もあり飲み会を抜け出します。時間もぎりぎりだったので麦は走り出します。

前を女の子が走っていて、追い抜こうとすると彼女に体が触れてしまい、持っていたトイレットペーパーを落としてしまいました。麦は謝り、拾って彼女に渡します。

彼女を先に行かせ、麦も続けて改札を通ろうとすると、残高不足で入れません。それを見た彼女が申し訳なさそうにこっちを見ています。麦は構わず行くよう手ぶりし、麦は券売機に走ります。

急いで戻りますが、既に終電は行ってしまいました。隣にはサラリーマン風の男性が絶望していて、麦も共に絶望します。

さらにファーコートの派手目な女性がそこへきて、サラリーマン風の男性に終電が行ってしまったか尋ねています。男性は麦に朝までやってる店はあるか聞かれます。

麦が考えていると、改札からトイレットペーパーの彼女がしょんぼり歩いてきました。彼女も終電に乗れなかったようです。

終電ダッシュ2

少し前、絹はトイレットペーパーを持って、駅へダッシュしていました。後ろから誰かの走る足音が聞こえてきます。

絹はポケットのPASMOを探していると、トイレットペーパーが滑り落ちてしまいました。その時軽く後ろの人とぶつかります。

彼はトイレットペーパーを拾ってくれて謝ってくれました。どうやら自分がぶつかったせいで落としてしまったと思っているようです。

絹も一言謝り、改札を入ると後ろで残高不足のアラームが鳴ります。彼は残高不足で入れないようです。

トイレットペーパーを拾っていたせいで、彼が終電を逃したら申し訳ないと絹は立ち止まっていると、彼が行くよう手ぶりしてくれたので、申し訳ないと思いながら絹は電車に走ります。

しかし、ホームについた時には電車は行ってしまっていました。2日連続終電に乗り遅れたことに落ち込み、母に怒られることで憂鬱でした。

改札に戻ると、さっきの彼がまだ立っていて目があいます。気まずくて2人は目をそらします。

押井守

4人は深夜営業のカフェでテーブルを囲んでいました。4人は始発まで時間をつぶそうということになったのです。

絹と麦はコーヒーを飲み、残りの2人、友行と泰子はビールを飲みます。泰子は座ってすぐハンドクリームを塗り、すぐにおしぼりで拭きました。

それを見て麦は不思議に思っていました。その時違う席にいる有名人に麦は気づきます。

麦は名前を出さずにヒントを出していました。絹はそれを聞きながらそわそわしています。なぜか友行と泰子は実写版の魔女の宅急便の話で盛り上がっています。

2人はタクシーに乗って帰ろうと意気投合し、帰っていきました。麦と絹は歩いて家に帰ることにしました。

帰る方向は同じでしたが、絹は気まずくて友達の家に泊まると言い、駅前で2人は別れます。絹は気になって振り返ると麦は落ち込んだようにとぼとぼ歩いています。

絹は麦を追い抜き、彼の前に立つと「押井守いましたね」といいます。麦は驚きますが、絹が押井守を知っているのは一般常識だというと、麦は笑顔でうなずきます。

続けて、2人は泰子がハンドクリームを塗った後すぐおしぼりで拭いたことも同じことを思っていたことを確認し、2人で笑います。

卯内さん

2人で始発まで飲もうということになり、居酒屋に入ります。2人は同じ白のコンバースをはいていて、照れて笑いあいます。

お互い自己紹介をして、音楽の話をしました。グラスが空になり、お代わりすると次は本の話になりました。

お互いにカバンの中から文庫本を取り出し説明します。2人とも好きな作家がほとんど一緒でした。

絹が本のしおりに映画の半券を使っているのを見て、麦は自分の映画の半券をしおりにするタイプだと共感します。

そこから映画やお笑いライブの話になり、2人とも天竺鼠のライブに行けなかったことも知ります。絹は照れ笑いしながらトイレに立ちます。

トイレから戻った絹は麦がとったガスタンクの写真を見ていました。麦はガスタンクを取り続けた映画を作ったというと、絹は見たいと言います。

麦は今から見に来ますか?と聞くと、あっさり絹は了承します。その時、絹の電話が鳴り、絹が席を立つと同時に3人連れの客が入ってきます。

その中には麦のあこがれの先輩の卯内さんがいました。麦はなぜここにいるのか卯内さんに説明します。彼女は麦に一緒に飲もうと誘い、連れていかれてしまいます。

絹のいら立ち

絹の電話は母からで、2日連続朝帰りなことを責められます。絹は女友達と一緒だとごまかし、電話を切ります。

絹は麦にいら立っていました。電話をしに廊下へ出た時、入ってきた女の子に麦が嬉しそうに答えているのを見ていたからでした。

席に戻ると麦はおらず、卯内さんたちのテーブルで楽しく話をしていました。麦は絹に気づき、すぐに戻ると言いますが、絹は友達のところへ行くと冷たく返します。

絹はお金をテーブルの上において、荷物を持ち、卯内さんたちのテーブルに笑顔で挨拶して絹はお店を出ました。

麦は突然の絹の変わりように驚いていると、卯内さんに一度麦とちゃんと話してみたかったと上目遣いで甘えた声で言われます。麦はその破壊力にくらくらします。

絹は無いはずの友達の家に向かって歩き出します。彼女は何かを期待してしまった自分に怒っていました。後ろから走ってくる足音が聞こえます。

追いかけてきたのは予想通り麦でした。麦は無言で絹のトイレットペーパーを持ち、帰り道が一緒だと言います。

絹は取り返そうとしますが、麦は放しません。言い合いになってトイレットペーパーを引っ張りあっていると、後ろから自転車が来て麦がかばうように身を押し付け避けます。

「カラオケ屋さんに見えるカラオケ屋さんに行きたい」と絹は麦に言います。麦の頭の中からは卯内さんはすっかり消えていました。

感想

いかがだったでしょうか。絹と麦は共通点が多く意気投合します。

卯内さんの登場に絹はいらだちますが、麦はちゃんと絹を追いかけてきてくれました。

これから2人はカラオケ屋さんに見えるカラオケ屋さんへいくのでしょうか。続きは下のリンクから飛べます!SNSフォローもお願いします!

他にも小説のネタバレ感想あるので、そちらもご覧ください!

→花束みたいな恋をしたpart2