【年金】国民年金保険とは?払わないとどうなる?一生で見ると何円得?

2022/04/07

カテゴリー:work

nenkin

概要

20歳になると年金機構から国民年金加入のお知らせが届きます。

まだ学生だったり、フリーターをしている方にとって月1万~2万の出費は痛いですよね。

このページでは、そんな国民年金がどのようなものなのか、出費を抑えるためにどのような制度があるのかを紹介しています。

何歳まで生きればするのかも書いてますので是非ご覧ください!

目次

国民年金保険とは?

20歳の誕生日を迎えた学生や自営業(アルバイトで生活している人も)の方には国民年金のお知らせが届きます。

20歳の時点で会社に就職している方の場合、厚生年金へすでに加入しているので、国民年金へ加入する必要はありません。

簡単に言うと、国民年金とは60歳まで月々16590円(令和4年度)を支払い、その見返りとしてけがをした時の保証や65歳を迎えてから年金を受け取れる仕組みです。

年金は死ぬまで受け取れるので、生きれば生きるほどお得です。支払い始めるのは20歳になる誕生日月からです。

払わないとどうなる?

国民年金を支払わなかった場合、国民年金機構から催促(さいそく)の手紙が届きます。

年金を支払うのは国民の義務なので、それも無視し続けると財産の差し押さえなどに発展していきます。

支払うお金がない、、、という方のために「学生納付特例」・「免除」・「納付猶予」・「新型コロナウイルスの特例免除」の4つの制度があります・

学生納付特例

学生納付特例とは保険料を後で払うことができる制度です。

普通保険料を払わなかった期間があると、受け取る年金の額が下がってしまったりします。

この制度を使うと、10年以内であれば後で納付することができます。そのことを追納(ついのう)といいます。

ただ、制度を使ってから3年目以降に追納すると、保険料が少し高くなってしまうので、早めに支払うのが良いです。

学生である期間が1年以上で、収入が約128万円以下なら申し込むことができます。

この制度のメリットとして、保険料を支払っていない期間であってもけがをした時の保証「障害基礎年金」を受け取ることができます。

免除

免除」は、保険料を一部免除されたり、全額免除される制度です。

この制度の対象になるためには前の年の収入が67万よりも少なければ全額免除されます。

この額は扶養親族(養っている家族)の数が1人増えるごとに35万円ずつ増えていきます。

もしそれを超えていても、88万円以下なら4分の3免除、128万円以下なら半額免除、168万円以下なら4分の1免除となります。

納付猶予

納付猶予」とは50歳以下の方を対象に保険料の納付を猶予(待ってもらう)制度です。

これは本人と配偶者の前の年の収入がどちらも67万よりも少なければ受けれます。同じく扶養親族が1人増えるごとに35万円多くなります。

ただ、「免除」と違いこの制度を使うと将来受け取る年金額が少なくなってしまいます。

他にも失業をした人も納付猶予や免除を受けれる可能性があります。

新型コロナウイルスの特例免除

新型コロナウイルスによって所得が下がった方は、免除学生納付特例を受けれる場合があります。

それぞれ免除の基準額や、学生納付特例の基準を満たすことで、保険料の支払いが免除・納付猶予されます。

補償内容

国民年金には3つの保証があって、それぞれ「障害基礎年金」「遺族基礎年金」「老齢基礎年金」となります。

けがをした時の保証(障害基礎年金)

病気やけがによって寝たきりになってしまった場合、年金を受け取ることができる制度です。正式名称は「障害基礎年金」です。

程度にもよりますが、障害1級に認定された場合、1年間に約97万円を受け取れます。養う子がいると2人まで1人につき約22万、それ以降約7万加算されます。

遺族に支払われる年金(遺族基礎年金)

もし年金を支払っている途中の人が亡くなったり、年金を受け取っている方が亡くなった場合、残された遺族に年金が支払われます。

この制度はあまり知らない方が多いのではないでしょうか。正式名称は「遺族基礎年金」といいます。

その金額は子供がいる配偶者が受け取る場合、1年に約77万を受け取れます。養う子がいると2人まで1人つき約22万円、それ以降は約7万円が受け取れます。

子供が年金を受け取る場合、77万円を受け取れて、子供が1人増えると22万円が加算されます。それ以降は7万円が加算されます。

65歳から年金(老齢基礎年金)で何円得するのか?

原則として65歳から年金を受け取ることができます。その制度を老齢基礎年金といいます。

もし滞納することなく払っていれば、その額は1年約78万円(2022年4月7日現在)です。

月々16590円(2022年4月7日現在)を12か月、40年間(20歳から60歳が普通)払ったとすると、大体800万円となります。

なので、65歳から年金を受け取りはじめて、その10年目以降75歳から毎年78万円ずつ得をするという計算になります。日本の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳なので、大体の人は得をするという計算になります!

計算すると、平均で大体男性は450万円女性は900万円ほど一生涯で得します!

一応60歳から年金を受け取り始めることもできますが、少し受取額が下がってしまいます。逆に受け取りを延期して70歳から受け取りなどすることもできます。

その場合、月々貰える額が少し増えます。

前払いで割引き

国民年金には前払いすると割引される制度があります。

割引額は下の表にまとめています!

払い方 1か月分 3か月分 1年分 2年分
月々払い 16590円 99540円 199080円 397320円
前払い
納付書
16590円
(-0円)
98730円
(-810円)
195550円
(-3530円)
382780円
(-14540円)
前払い
口座振替
16540円
(-50円)
98410円
(-1130円)
194910円
(-4170円)
381530円
(-15790円)

2年分をまとめて払うとかなりお得なことがわかります。さらに口座から自動引き落とし(口座振替)をするとよりお得になります。

もう1つのメリット

国民保険を払うことで得られるもう1つのメリットは確定申告で納める税金が少なくすむと言うことです。

例えば、1年間稼いだお金が300万だとすると、300万円に対して所得税と言うものがかかります。

しかし、国民年金を支払っている人はもし1年間支払った20万円分を差し引いて、280万円分にしか税金がかかりません。

これによって節税ができるメリットがあります。10月ごろに届く「社会保険料控除証明書」と言うはがきを確定申告の時に提出することで節税ができます。

まとめ

国民年金は20歳になる学生やフリーターが入る必要があるもので、20歳から60歳まで基本的に払う必要があります。

ただ、学生の方や所得が少ない方は免除を受けられる可能性があります。

補償内容はけがの時に年金を受け取れたり、年金を払っている方や受け取っている方が亡くなったりすると遺族に年金が支払われます。

65歳を超えると年金が支払われ、10年間くらいで元を取れるのでした。

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