【ネタバレ感想】天気の子(てんきのこ) 著:新海誠(しんかい まこと)
2022/09/25
カテゴリー:小説
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概要
このページでは、新海誠さんの「天気の子」のネタバレ感想をしています。
映画「天気の子」のノベライズ版となっていて、映画では描かれなかった部分が小説では描かれています。
異常気象が続く中、天気を晴れにすることができる少女、陽菜と家出少年の帆高が出会い、晴れ女ビジネスを始めます。
ただ、天気を晴れにする代償は大きく、陽菜の体は透けていき、帆高も警察に追われてしまいます。
10分ほどで読めるので、ぜひ最後までご覧ください‼
目次
ストーリー
登場人物
家出少年
高校1年生の帆高は島から東京へ出るフェリーに乗っていました。
甲板に出ると大量の雨が降ってきて、フェリーから落ちそうになりますが、中年の男性に助けられます。
その赤シャツを着た男に帆高はお礼として食事をごちそうし、その男から名刺を受け取りました。
それからの数日間、東京でさまよい、帆高は明かりの消えた複合ビルのエントランスで眠り込んでいました。
目を覚ますと目の前にいた男にいちゃもんを付けられ、逃げようとした帆高はその男にこかされて、近くのごみ箱をぶちまけます。
その中には紙袋に入った拳銃が入っていました。帆高はそれをリュックに入れてその場を去ります。
須賀さん
帆高は何度も来ていたマクドナルドに逃げ込み、島から出てきた時のことを考えていると、目の前にビッグマックの箱が置かれます。
目の前の少女はマクドナルドの店員さんで、3日連続コーンポタージュが夕食なのを心配してくれたようです。短く笑って去っていきました。
帆高は赤シャツからもらった名刺の住所にきていました。事務所に入ると、ショートパンツの女の人がいて夏美というんだそう。
夏美さんに森嶋帆高だと自己紹介します。その後、赤シャツ、須賀さんがやってきて仕事を探してるんならうちで働くよう言います。
須賀さんは小さな編集プロダクションをしていて、住み込みご飯付きの条件で、帆高を雇ってくれました。
本物の拳銃
帆高は雑用や執筆を手伝いながら日々を過ごします。ある時、帆高が1か月前眠り込んでしまったビルの前で、見覚えのある少女が男2人に勧誘されています。
その少女はマクドナルドでビッグマックをごちそうしてくれた女の子でした。
男が無理やり店の中に連れ込もうとしたとき、帆高はその子の手を取り一緒に逃げます。
男につかまりそうになり、帆高は腰に差していた銃を取り出します。
男たちはおもちゃだと笑いますが、引き金を引くとそれは本物の銃なのでした。帆高とその少女はその場から逃げ出します。
晴れ女ビジネス
近くの廃ビルに逃げ込むと、人に向かって銃を撃つなんてありえないと少女に怒られます。
帆高は拳銃を投げ捨てます。少女は稼げる仕事が必要だったんだそう。その子は僕の手を取り、屋上へ行くと両手を組んで祈りだします。
すると少女は光り、頭上の雲が割れて、太陽が出てきました。少女は陽菜と言う名前で来月で18歳だと名乗りました。
彼女はスマホも携帯も持っておらず、渡された手書きのメモを見てアパートへと帆高はたどりつきます。
どうやら彼女は両親がいないようで、小学生の弟、凪と二人で生活しているんだそう。帆高は陽菜に晴れ女ビジネスのwebサイト案を見せます。
さっそくサイトを作ると、明日晴れにしてほしいという依頼が入ってきて見事に晴れにすることができました。
その後も結婚式やコスプレ会場を晴れにして、ネット上では少しずつ評判を集めます。
晴れ女の代償
花火大会を晴れにした時、その様子がテレビで中継されてしまい、webサイトがダウンしてしまいます。
陽菜の顔にも疲れが見えてきたようで、しばらく晴れ女の仕事は休むことになりました。
最後の晴れ女の仕事は、娘のために公園を晴れにしてほしいという依頼でした。
その依頼主はなんと須賀さんでした。須賀さんの娘の萌花は喘息もちで、おばあちゃんと暮らしていてなかなか会わせてくれないんだと言います。
須賀さんは10代で東京へ家出してきて、明日花さんと出会い、のちに結婚します。2人で編集プロダクションを始めて、萌花ちゃんが生まれたんだそう。
奥さんは何年か前に事故で亡くなったんだそう。雨が降り出し、帆高と陽菜が一緒に帰っていると、突然突風が吹きつけ、陽菜が突然姿を消します。
空から陽菜の声が聞こえ、見ると街灯より高い場所に浮いていました。ゆっくりと降りてきた陽菜の右肩は透けています。
警察
家に帰り、陽菜は自分が晴れ女になった時のことを語っていると、警察が家にやってきます。どうやら帆高を探しているようです。
さらに未成年の陽菜と凪2人だけで生活しているのが問題で、明日児童相談所の人が来るよと言って帰っていきました。
電話が鳴り、外に出ると須賀さんがいて、須賀さんのところにも警察が来たんだそう。警察は帆高が拳銃を発砲したことも知っているようです。
須賀さんは今娘の引き取りを申請していて、社会的信用が大事なのでもう島に帰れと帆高に言います。
陽菜も帆高に島に帰ったほうがいいと言いますが、帆高は一緒に逃げることを選択します。
逃亡
大雨の中、凪と陽菜と帆高はホテルを探し、なんとかホテルに入りました。今日は陽菜の誕生日だったので、帆高は陽菜に指輪を渡します。
陽菜は晴れ女が犠牲になることで狂った天気が元に戻ると晴れ女の運命について語り、陽菜の体は透明になっていて、晴れを願うほど体が透けていくといいました。
翌日、バスローブだけが抜け殻になっていて、陽菜は消えてしまいます。靴のまま警察官が乗り込んできて、凪と帆高は捕まってしまいました。
外の道路はほとんど冠水していて、空は雲一つない真っ青な空でした。頭上で何かが光り、見ると空から陽菜にあげた指輪が落ちてきます。
警察によると、陽菜は実は中学3年生で15歳なんだそう。警察は陽菜の行方を帆高に尋ねます。
帆高は池袋の警察署に連れ込まれますが、すきをついて逃げ出します。すぐにつかまりそうになりますが、外にはカブに乗った夏美さんがいて、一緒に逃げ出します。
2人は陽菜が晴れ女になった代々木の廃ビルへと向かいます。途中道路が冠水していて、夏美さんは帆高を先に行かせてくれました。
帆高は駅の線路を走り、廃ビルへと着きます。
代々木の廃ビル
中に入ると、目の前には須賀さんがいました。須賀さんは警察に戻ったほうがいいと帆高の腕をつかみます。
帆高は抵抗しますが、須賀に腹をけられ、床に倒れこみます。いつか捨てた拳銃がそばに落ちていて、それを拾い須賀さんに向けます。
空に向かい拳銃を打つと、警察官が何人も入ってきました。須賀さんは警察をなだめますが、警察は銃を帆高に向けます。
帆高は銃を投げ捨て、窓へ向かって走り出します。しかし刑事に襟首をつかまれてしまいました。その時、須賀さんが刑事にタックルし、帆高を助けてくれました。
帆高は窓から屋上を目指します。
陽菜との再会
空の高い場所には龍のようなものがうごめいています。帆高のほうへ向かってきて、龍に飲み込まれます。
帆高は陽菜の名前を呼びます。目の前には陽菜がいて手を伸ばします。2人は手を取り合いますが、すぐに手が離れてしまいます。
陽菜は戻ったら天気がまた悪くなってしまうと言いますが、帆高は天気なんて狂ったままでいいんだと叫びます。
2人はまた手を握り合い、陽菜は自分のために空に願います。
その時、空から豪雨が降り注ぎます。それ以来3年間雨は降り続いています。
結末
帆高は10人程度しかいない卒業式を受けていました。2年半前、帆高はその場で警察に逮捕されましたが保護観察処分で島へ戻ることができたのでした。
陽菜もそばで倒れていて、健康状態に問題なく、弟の生活が許されたようです。卒業後、帆高は東京へ向かいます。
東京は姿を変え、レインボーブリッジはほとんど沈み、東京の3分の1が沈んでしまいました。
大学の近くにアパートを借り、須賀さんに会いに行くと、今は3人の社員を抱える会社に成長しています。
帆高は陽菜のアパートへ向かいます。陽菜は帆高に抱きつき、涙を流しあいました。
まとめ感想
家出をした帆高は晴れにすることができる力を持つ陽菜と出会い、晴れ女ビジネスを始めます。
陽菜は力を使いすぎて姿を消し、警察にも追われますが、帆高は陽菜を探しに行きます。
帆高は天気が崩れてしまうよりも陽菜を選び、陽菜は戻ってくることができました。
須賀さんが娘のために警察に力を貸しますが、最終的に帆高を助けた場面はかなり感動しました。
ネタバレ読んで面白いなと思われましたらぜひ書籍のほうも読んで見てください!!とても細かく登場人物の心情が描かれています。
他にも西條奈加さんの心淋し川や同じ新海誠さんの君の名は。などネタバレしていますので、是非ご覧ください‼SNSのフォローもお願いします。