ロミオとジュリエット -著:シェイクスピア- ネタバレ感想2

2021/12/14

カテゴリー:小説

ロミオとジュリエット背景

概要

このページではロミオとジュリエットのネタバレを掲載しています!

こちらはpart2になるので、まだ前回のお話読んでないよーという方はこちらから飛べます!

前回のお話までで、ロミオの友人マキューシオ、ジュリエット家の者でジュリエットと仲の良いティボルトは死んでしまいます。

その結果ロミオは追放となってしまいました。ロミオとジュリエットの恋はどうなってしまうのでしょうか、、、

目次

ロミオとジュリエット

登場人物

ーモンタギュー家-ー-------

・モンタギュー…モンタギュー家の主人。

・モンタギュー夫人…モンタギューの妻。

・ロミオ…モンタギューの1人息子。恋に悩んでいる様子。

・ベンヴォーリオ…モンタギューの甥。

・エイブラハム/バルサザー…モンタギュー家の召使い。

ーキャピュレット家-ー-------

・キャピュレット…キャピュレット家の主人。

・キャピュレット夫人…キャピュレットの妻。

・ジュリエット…キャピュレット家の1人娘。

・乳母…ジュリエットの乳母。

・ティボルト…キャピュレット夫人の甥。

・サムソン/グレゴリ…キャピュレット家の召使い。

ーその他-ー-------

・ヴェロナ太守…ヴェロナの町を守る太守(警察)。

・パリス…ヴェロナ太守の縁戚。ジュリエットに恋をしている。

・マキューシオ…ヴェロナ太守の縁戚。ロミオの友人。

・僧ロレンス…ロミオとジュリエットの恋を助ける神父。

家系図

ジュリエットの悲しみ

ジュリエットは乳母からロミオがティボルトを殺し、追放になったと聞きます。

ジュリエットはティボルトと仲の良かったため悲しみますが、結婚した夫のことを悪くいってしまったことをすぐに反省し、ティボルトのほうが殺されてよかったと安心します。

そして、ロミオが追放になったことに再度落ち込みます。乳母によるとジュリエットの両親はティボルトの死に泣いてばかりいると言います。

乳母はロミオを探しに行くと言い、ジュリエットはその知らせを待つことになりました。

僧ロレンスのところにはロミオがいました。僧ロレンスは太守が身柄の追放を言い渡したことを言い、それは死刑よりも寛大な宣告だと言います。

ロミオは追放のほうが恐ろしく、ジュリエットに会えないことが悲しいと言います。ロレンスは罰当たりだと叱り、2人は言い合います。

そこへ乳母がやってきました。乳母によると、ジュリエットはティボルトの名前を読んだり、ロミオの名前を読んだり泣いてばかりいると言います。

僧ロレンスはロミオに早くジュリエットのところへ行って慰めてやれ、そしてマンチェアへ行き、その間に私がロミオとジュリエットの結婚を発表し、ロミオを呼び戻してやると言いました。

そうしてロミオはジュリエットの元へ向かうのでした。

キャピュレット激怒

キャピュレット家では、パリスとキャピュレットが話をしていました。

キャピュレットはジュリエットが大好きなティボルトが死んだとパリスに伝えると、パリスは縁談どころではないだろうと帰ろうとします。

しかしキャピュレットは、ジュリエットにパリスと結婚するよう伝えようと言いました。それも3日後に結婚の儀式を行おうと提案します。パリスは喜んでそれに了承しました。

ジュリエットの部屋にはロミオがやってきていて、別れを惜しんでいました。ロミオはジュリエットに口づけをして、ジュリエットは手紙を送ってほしいとロミオに言います。

そうしてロミオは去っていきました。そこへキャピュレット夫人がやってきます。夫人はジュリエットの泣いているのを見て、いつまで泣いているのかといいます。

夫人はロミオが生きているのが許せないのかと解釈し、マンチェアにいるというロミオに毒薬を送り付けて殺してやろうかと提案をします。

ジュリエットは慌てて自分で用意するから余計なことはしないでいいと言いました。そうして夫人はジュリエットがパリスと3日後に結婚することを話します。

ジュリエットはひどく拒絶し、パリスとするくらいなら憎たらしいロミオとするとまで言いました。そこへキャピュレットと乳母が現れます。

夫人はキャピュレットにジュリエットが結婚しないと言っていることを伝えると、キャピュレットはひどく怒り、死んでしまえとまで言います。

乳母はジュリエットをかばい、夫人も頭に血が上りすぎだとキャピュレットをなだめます。キャピュレットはもし結婚しないのならもう家に入れないと言います。

ジュリエットは母親に結婚するのを延期してほしいと懇願しますが、夫人は勝手にしてもいいがもうお世話はしないと言いました。

さらに乳母にもジュリエットはすがりつきますが、乳母もあきらめ気味でパリスと結婚してもいいのではないかとジュリエットをさとします。

ジュリエットは乳母に暴言を吐き、何もかもダメになったら死んでやると言いました。

僧ロレンスの作戦

僧ロレンスの部屋ではロレンスとパリスが会話をしています。

ロレンスはジュリエットがパリスをどう思っているのかを確かめないまま結婚することは良くないのではないかと結婚を遅らせようとしてくれていました。

そこへジュリエットがやってきます。パリスはジュリエットに話しかけますが、ジュリエットは冷たく返します。

パリスは結婚の日を楽しみにしていると言って帰っていきました。ジュリエットは僧ロレンスに自らの運命を嘆きます。

ロレンスはこの結婚を遅らせる方法はないと言うと、それならいっそジュリエットは自分の持っている剣で自殺するとまで言います。

ロレンスは唯一方法があるが、それは死にも等しい方法なのだと渋っています。その方法とはパリスとの結婚を一度認め、結婚の日の前日に仮死状態になる薬を飲むというものでした。

その仮死状態は42時間続き、まるで死んでしまったようになるが、それが経過すると何事もなかったように目が覚めると言います。

この考えはあらかじめロミオに伝えておいて、墓場でジュリエットが目覚めるタイミングで僧ロレンスとロミオが棺おけを掘り出すというものでした。

ジュリエットはその作戦に同意しました。

ジュリエットの死

結婚の準備をしているキャピュレットの元へ笑顔のジュリエットが戻ってきます。ジュリエットは父親に言う通りにしますと言いました。

キャピュレットはとても喜び、結婚の準備のために今夜は寝ないつもりだと張り切っています。ジュリエットは夫人と乳母に明日の式の準備は大丈夫だから一人で寝かせてほしいと言います。

そうして部屋にはジュリエット一人だけになりました。ジュリエットは「もしロレンスが毒薬と入れ替えていたら」や、「墓の中で窒息してしまうのでは」など葛藤しますが、薬を飲んでしまいます。

翌朝、キャピュレットは徹夜をしていて、それを乳母にたしなめられていました。キャピュレットは乳母にジュリエットを起こさせに行かせます。

乳母は晴れ着のまま死んでいるジュリエットを見つけます。キャピュレットや夫人も駆けつけ、ジュリエットが死んでしまったと大変悲しみます。

そこへ僧ロレンスとパリスも駆けつけ、パリスも悲しみ、ロレンスは悲しんでいるふりをします。キャピュレットは婚礼の儀式をそっくりそのまま葬式の儀式へと切り替えるよう命じます。

不運な手違い

そのころマンチェアでは、ロミオがジュリエットの夢を見てもう一度会いたいと悲しんでいました。そこへヴェロナからバルサザーというモンタギュー家の家来がジュリエットの死を伝えに来ました。

ロミオはそれを聞き、薬屋から毒薬を買って、ジュリエットの墓へ向かうことにしました。毒薬を売ると死刑になってしまいますが、ロミオは大金を積み無理やり毒薬を購入します。

ついでについてきてくれとバルサザーにロミオは頼みます。

そんな時、僧ロレンスはロミオにジュリエットの仮死を伝えた手紙が届いたか僧ジョンに確認しています。

ジョンによると伝染病の患者がいた家に滞在したということで軟禁状態になっていて手紙は届けることができていないと言います。その手紙をロレンスのところへ帰そうにも使いがなかったと言います。

ロレンスは不運を嘆きます。ロレンスは1人で墓場へ行くことを決め、もう一度ロミオに手紙を出すことにしました。ジュリエットはロミオが来るまで、ロレンスが預かっておくと決めました。

さらなる死

パリスは家来を引き連れジュリエットの墓場へきて、花を撒き水をやろうとしていました。その時パリスの家来が墓場へ来たロミオとバルサザーを見つけ、合図をしパリスは物陰に隠れます。

ロミオはジュリエットの顔を見て、ジュリエットの指から指輪を抜き取るために墓場に来たのでした。

ロミオの家来バルサザーにモンタギュー宛の手紙を持たせ、戻ってきたらただでは済まさないとバルサザーを追いやります。

バルサザーは心配で、いったふりをして物陰に隠れていました。パリスはそれがロミオだと気づき、自分が捕まえてやると物陰から出てきました。

ロミオはこれ以上自分の罪を増やさないでくれと戦うつもりはないようです。パリスは言うことを聞かず、ロミオに襲い掛かります。パリスの家来は慌てて警察を呼びに行きました。

戦いの末パリスは破れ、倒れます。情けとしてジュリエットと同じ墓に埋めてくれとパリスはロミオに願い、ロミオはそれを受けパリスを埋めてやります。

埋める際にそれがジュリエットと婚約したパリスだと知り、パリスに同情します。ロミオはジュリエットを見て、死んでもなお美しいと言い、キスをして毒薬を飲みロミオは死に絶えます。

ジュリエットの目覚め

僧ロレンスが墓場についた時、ロミオの手下のバルサザーが駆けつけます。バルサザーによるとロミオは30分以上帰ってこないと言います。バルサザーはうたたねをしてしまったそう。

ロレンスはロミオとパリスが死んでいるのを見て、悲しみます。その時ジュリエットが目覚めます。

ジュリエットはロミオがどこにいるのかロレンスに尋ねます。ロレンスはジュリエットの胸の上で死んでいるのがロミオだと打ち明けます。

ロレンスはもうすぐ警察が来るからと逃げるよう言い、ロレンスはその場を去ります。

ジュリエットはロミオが飲んだ毒薬を自分も飲もうとしますが1滴も残っておらず、ロミオの唇に毒薬が残っているかもとキスをしますが死ぬことはできません。

そこへ警察の声が聞こえてきます。ジュリエットはロミオの短剣を手に取り自分の胸を刺します。ジュリエットはロミオの体の上に倒れ死んでしまいました。

ロレンスの白状

警察がパリスの家来と共に駆けつけます。あたり一面は血だらけで死んだはずのジュリエットが血を流して死んでいて、パリスが倒れているのを見てキャピュレットとモンタギューを呼ぶよう命じます。

警察は近くにいたロレンスとバルサザーを捕まえ、そこへ太守と家来たち、キャピュレットとモンタギューが駆けつけます。

キャピュレットと夫人は血だらけの娘に再度悲しんでいます。

太守はロミオが死んでいることをモンタギューに伝えますが、モンタギューはロミオが追放されたことに悲しみ夫人が自殺してしまいこれ以上どんな悲しみがあるだろうかと落ち込んでいます。

僧ロレンスは太守に理由を聞かれ、経緯を素直に話し始めます。

「ロミオはジュリエットと実は結婚しており、私がそれを取り仕切った。キャピュレットと夫人はジュリエットに結婚させようとして、それをジュリエットは悩みロレンスは眠り薬を与えた。」

「私はロミオに手紙をやったが手違いで届かず、ロレンスが1人で墓を掘り出すことにし、駆けつけてみるとパリスとロミオが死んでいた。」

「ジュリエットは目覚め逃げるようロレンスは言ったが、ジュリエットはついてこず自殺したと思われる。」とロレンスは白状しました。

結末

次に太守はロミオの家来バルサザーに話を聞きます。バルサザーはロミオにジュリエットの死を伝えると、ロミオはジュリエットの墓へやってきて手紙を渡し、立ち去るように言ったと言います。

太守は手紙を読み、ロレンスが言っていることが正しいと判断しました。

太守はモンタギューとキャピュレットにお互いの憎しみのせいで多くの命が失われ、自分の親戚2人も死んでしまったのだ、我ら残らず罰を受けたと言いました。

キャピュレットはそれを聞き、モンタギューへロミオとジュリエットの結婚を認めると言います。モンタギューもジュリエットの像を純金で作ることを約束しました。

キャピュレットはその傍らにロミオの像を建てると約束しました。太守はこの世に不幸な出来事は多くあるが、これほど悲しい出来事はあるだろうかと締めくくります。

感想

いかがだったでしょうか。これほど登場人物が死んでしまった物語は珍しいと思います。

死んでしまった人に印を付けると、こんな感じになります。

家系図

かなり悲しい結末で、これだけ多くの死を生み出してやっと両家の仲の悪さが治るほど仲が悪かったのだなと感じました。

キャピュレットが結婚を強要させなかったらもう少し良い結末になったのではないか、、、と思ってしまいます。

はじめはジュリエットの意志を尊重した良い父親だと思ったのですが、ティボルトが死んだあたりからおかしくなってしまいましたね。

他にも小説のネタバレ感想は更新予定なので、是非SNSフォローしてお待ちください!

ロミオとジュリエットpart1